帝京大学、MVVマーストリヒト

MVV Maastricht Football HUBは「未来のフットボール人材育成」を目指し、オランダ2部クラブ MVVマーストリヒトと協業し、その共同オーナーである出島フットボールが運営しています。MVV Maastricht Football HUBの活動の一環として、大学との連携を進めている中、2025年7月9日(水)帝京大学八王子キャンパスにて行われた”ヨーロッパ型スポーツ経営”の講義にて、出島フットボール オランダ執行役 飯塚晃央が講義をする機会をいただきました。

本講義を担当する 帝京大学経済学部経営学科スポーツ経営コースの青木雅晃 准教授は、松本山雅FCに務めた後、アビームコンサルティング株式会社でスポーツビジネスに取り組んできた経験を活かし、スポーツビジネス研究と講義を帝京大学にて行っています。近年海外サッカーがより身近となっている中、海外サッカーが遠く憧れるだけの存在ではなく、自分たちも挑戦できる近しい存在になりつつあることを学生達に伝えたいという想いを持たれていました。そんな中、日本資本となったオランダのプロクラブ経営に現在携わり、10年に渡り日本・欧州の複数クラブで経営の現場に立ってきた飯塚晃央から今の海外サッカーと日本サッカーを伝えてほしい、という依頼を青木准教授から受け今回の協力が実現しました。

スポーツビジネスに関する専門的な内容を教える本講義には、スポーツビジネスに関心を持つ多くの学生たちが集まっており、2025年前期の集大成となるものでした。学生たちは、海外クラブ経営のリアルな現場、スポーツビジネスで海外キャリアを歩む話に真剣に耳を傾けていました。講義の中で、日本サッカーがプロ化してからの着実な成長と、それにより現在日本サッカーが欧州5大リーグに次ぐ競技力・市場規模・観客動員数を作りつつある事実にデータと共に触れながら、実際のクラブ経営における実務の相違点・共通点も紹介され、日本サッカーが世界に引けを取らない成長を実現していることが説明されました。

帝京大学、MVVマーストリヒト1

 

講義後の学生達からは、

「今回の講義では、海外でスポーツ関係の仕事に携わっている方から、実際の現場での体験談を聞くことができ、大変貴重な時間となりました。異なる文化や言語、価値観の中でスポーツを通じて人と人とがつながっていく様子に、とても感動しました。スポーツには言葉を超えた力があり、国や立場を超えて人々の心を動かすものだということを、改めて実感しました。」

「出島フットボールのように欧州の拠点を設けて、選手やビジネス、現場の連携を強化する取り組みは、日本サッカーの次のステップとして非常に大切だと感じました。」

など、日本サッカーに対する新たな視点や気づきを得られた驚きというポジティブな意見が出てくる一方で、

「日本サッカーが成長していくには、VIPの設備の重要性や試合前イベントなどのヨーロッパとの経営面の違いを理解し、日本独自の強みを活かしていくことが重要になってくると思いました。」

「ただ「サッカーが好き」だけではダメで、「自分はサッカーを通して何をしたいのか」をきちんと考える必要があるという言葉が特に印象に残っています。語学力やコミュニケーション力だけでなく、柔軟な考え方や異文化への理解、責任感なども求められるという話を聞いて、改めて世界で働くことの難しさを感じたと同時に、魅力と強い憧れを感じました。」

など、これからの日本サッカーの課題や、自分たちのキャリアについての課題に対する意見も出てきて、学生たちにとって大きな刺激となる講義となりました。

MVV Maastricht Football HUBでは、実際に海外で闘う日本のサッカービジネスのプロフェッショナルなメンバーの経験や知見をリアルタイムで日本へ発信し、教育分野で大学との連携を密に進めながら「未来のフットボール人材育成」に取り組んで行くことを今後も目指していきます。

記事:2025年7月9日