2025年7月4日、国立北海道教育大学岩見沢校では、出島フットボール代表取締役の利重孝夫氏(以下利重さん)をお呼びして特別講義が行われました。

出島フットボール 国立北海道教育大学コラボ

執筆:国立北海道教育大学岩見沢校 芸術・スポーツビジネス専攻2年 栗原 陽

この講義は、今年5月にスタートしたスポーツビジネス人材育成を目的とするMVVマーストリヒトと国立北海道教育大学岩見沢校による共同研究を記念して開催され、学内外から約80名が参加しました。「スポーツ経済学」受講生である芸術・スポーツビジネス専攻の2年生やスポーツ産業研究室の3・4年生に加え、プロバレーボールチーム「ヴォレアス北海道」やプロアイスホッケーチーム「レッドイーグルス北海道」、カーリングチーム「フォルティウス」の幹部の皆さんなど、多くのスポーツビジネス関係者も来場し、教室は満席となりました。

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(写真:主催者挨拶をする北海道教育大学岩見沢校キャンパス長山本理人教授)

当日は、大学側の責任者である福田拓哉准教授(スポーツ産業研究室)との対談形式で講義が行われました。MVVマーストリヒトの経営戦略をはじめ、クラブの歴史や欧州サッカービジネスの現状について学ぶ貴重な機会となりました。また、利重さんご自身のキャリア形成の歩みや、国立北海道教育大学岩見沢校との連携が持つ意義についてもお話しいただき、参加者にとって大きな刺激となる内容となりました。

実際に講義を聴いた学生からは、以下の感想が寄せられました。

出島フットボール 国立北海道教育大学コラボ

私は、サッカークラブにおける「運営と経営の違い」についてのお話がとても面白いと思いました。日本は決められた枠組みの中で組織を回す運営が得意である一方、海外はクラブやスポンサーの価値を高めるための経営に秀でており、その差に興味が湧きました。両者の違いとして、日本ではオーナー兼ビッグスポンサーという構図の影響もあり、オーナーとスポンサーが分離している欧州と比較して、スポンサー獲得に向けたクラブ価値およびスポンサーメリットの創造に対する必要性が相対的に低いという点に新たな気付きがありました。つまり、経営という観点からみれば日本には成長余地が大きいことがわかり、衝撃でした。
(芸術・スポーツビジネス専攻2年 遠藤さん)

出島フットボール 国立北海道教育大学コラボ

普段会うことのできない利重さんに直接あって話を聞けるということはとても貴重な体験でした。一番印象に残った言葉は「失敗してもいい」という言葉です。利重さんのような大きな人でも失敗をしてきているということに影響を受けました。話を聞く中で失敗をしてもいいが、そのあとの行動や反省が重要で、学んだことを活かすということが大切なんだと気付くことができました。今回の公演の中の「失敗してもいい」という言葉が僕の背中を押してくれました。失敗するのは怖い、ネガティブな考えでなかなか一歩が踏み出せないから何もできないことが多いと思いますが、僕は無難な大学生活にするのはいやだと思っています。自分も社会に出ていく立場なので今回の公演を通して何か一歩を踏み出そうと思えたように感じます。これからは、インターンやボランティア活動、資格の勉強や先生からのチャンスも活用していきたいと思います。
(芸術・スポーツビジネス専攻2年 阿蘇さん)

スポーツ業界に関心を抱きつつ、自身のキャリアについて考え始めた大学2年生の私たちにとって、利重さんのご経験や考えを直接伺えたことは、新たな視点やヒントを得られる有意義な時間となりました。この場をお借りして、岩見沢にて特別講演を頂きました利重さんに心から感謝申し上げます。

出島フットボール 国立北海道教育大学コラボ

最後に一つお知らせです。北海道教育大学岩見沢校ではプロスポーツビジネスを学ぶ3、4年生のゼミ「スポーツ産業研究室」の他、MVVマーストリヒトとの連携発足以降は1、2年生も参加できるスポーツビジネスサークル「GRIT BASE北海道」が誕生。現在は約40人がオランダプロサッカーを中心に、Bリーグやプロ野球独立リーグを題材として、調査研究、企画提案、イベント運営、インターンシップといった形で超実践的な学びを行っています。ご協力いただけるプロスポーツ関係者の皆様、そして北海道教育大学岩見沢校で学びたい高校生の方からのご連絡をお待ちしています。

福田拓哉

スポーツ産業研究室・准教授
福田 拓哉

「スポーツビジネス戦略参謀本部」

Jリーグ、プロ野球、Bリーグでの実務経験と、大学での15年に及ぶ教育研究経験を併せ持つ北海道出身の経営学博士です。研究室では、各種経営数値や現地視察、現場担当者へのヒアリングなどからプロスポーツ組織の課題をあぶり出し、その解決や成長に向けた戦略を立案し、実行できる能力を身につけることを目的に学んでいます。国内外のプロスポーツを題材に経営学を学び、日本のプロスポーツをより成長させられる人材の育成を行います。

国立北海道教育大学岩見沢校:

国立北海道教育大学岩見沢校は、北海道岩見沢市に拠点を置き、国立北海道教育大学の教育学部に所属する「芸術・スポーツ文化学科」を中心とした教育を行っています。芸術・スポーツビジネス専攻では、「芸術・スポーツ文化」の価値を総合的に理解し、マネジメントや組織運営など、実践的な知識・能力を養い、社会や地域に還元できる人材育成を目指しています。スポーツビジネス研究・実践ともに豊富な経験を持つ福田拓哉准教授の協力の下、欧州スポーツビジネスを正に実践的に学ぶ教材としてMVV Maastricht Football HUBとの連携が実現しました。

北海道教育大学岩見沢校宣材写真1

北海道教育大学岩見沢校宣材写真2

北海道教育大学岩見沢校宣材写真3